国際協力活動の取り組み

国際協力活動画像
YMCAの国際活動は、世界の国と地域に広がるYMCAによる、豊かな出会いを通して、平和をつくりだすことができる人を育てます。そのためにも、アジア太平洋地域の歴史をはじめ、 国や地域にあるさまざまな問題について学びます。 世界に広がるYMCAは、それぞれの国、地域において平和な世界の実現を願って活動を展開しています。揺れ動く世界情勢の中で、北海道YMCAは 特にアジアのYMCAと協力をして、共に生きる社会作りを目指して活動を続けています。
活動資金は、毎年10月~2月までを国際協力募金期間と定め、 会員・一般市民から寄せられた募金の他、街頭募金・バザーなどにより集められ、メコンデルタ地域農村での教室建設をはじめ、 全国のYMCAが協働で取り組んでいる地震や津波などで被災した人々の支援、パレスチナでのオーリーブ植樹活動・支援などに役立てられています。

ベトナムボランティアワークの旅

ベトナムボランティアワークの旅
北海道YMCAが実施しているベトナムでのワークキャンプは、1996年にベトナムにおけるYMCA運動復興を支援するために始まりました。ベトナムの地域の人々とYMCAが協議して決めた教室の建設を北海道YMCAが建設資金の援助とボランティアワークを通じで、その計画を支援してきました。
都市部の子どもたちは、施設の整った環境で質の高い教育が受けられる一方で、農村部では学年数より教室の数が少ない状況(1つの教室を複数の学年が交代で使う)がまだ多く見受けられます。十分な学習時間が確保できないため教育の格差が生じており、その状況を改善するための活動を行っています。その地に生き、暮らす人々と現地のYMCAが協働で計画を立案することで、本当に必要な、緊急性の高いところに教室を作ることが可能となっています。
建設資金は北海道YMCA国際協力募金から支出されています。北海道の子どもたちには「自分たちにもできるベトナムの子どもたちへの支援活動」として、バザーや街頭募金の前にベトナムのこと、国際協力募金のことについて話を聞く時間を設けています。3才から話を聞いている子どもたちは、現地の写真を通じてベトナムを身近に感じ、また、自ら国際協力に関わろうとする意識が育っています。
現在、アメリカのヒューストンYMCA、マサチューセッツYMCA、シンガポールのシンガポールYMCAが北海道YMCAと同じ地域で教室建設の活動を行っています。実施時間・予算・実施方法に違いはありますが、それぞれが独自の考えに基づいて活動しながらもベトナムにおけるYMCA運動を推進する役割を担っています。